11月29日に6階建ての新社屋が完成しました。
その白いビルは、1階にレコード・ミュージックテープ・LM楽器・音楽書売り場、エレクトーンハウス、2階にピアノ・管楽器のコーナーと事務所、3,4,6階に9つの音楽教室とその受付、講師控室、5階は150人収容のイベントホールという大がかりなものでした。
オープン記念のイベントが目白押しで、エレクトーンプレイヤーの南部昌江(なんぶまさえ)さんがクイズジョッキーを務めたり、専門家によるエレキギターやエフェクターのクリニックをしたり、母親のための講演、フィルム上映、3人のエレクトーンプレイヤーによる4時間演奏のリレーマラソン(略してエレソン)で、いったい何曲弾けるのか?その数当てクイズなど、常にイベントが入っていて活気付いていました。
順風満帆な船出と思われましたが、それでも大きな落とし穴が待っていたのでした。
奄美全体でも大島紬の売り上げが、がくんと落ちて、名瀬市にあった朝日工業、朝野建設などの企業が次々に倒産するという大変な時期にさしかかっていました。この年を境として、わが社の売り上げは信じられないようなダウンを始めたのです。
このビルを建てるに当たっては、これまでの右肩上がりだった売り上げを少なめに見積もって緻密な返済計画をたてたつもりでした。
しかし、エレベーター設置や音楽レッスン室の増設、またエレクトーンなどの商品の増加により電気代も大幅に上がりました。従来と違って計算外のものも増えてきました。
この頃、売り上げの前年度対比伸び率は21.69%でしたので、最悪でも10%位は大丈夫だという事で計画を立てましたが、逆に10%マイナスとなり、後述しますが大変な事態を招いてしまいました。