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レコード部門からの撤退

 名瀬市内で【セントラル楽器】といえばレコード店といったイメージがありました。昭和25年から続けてきたこの商売は、わが社の中でも大黒柱となる部門でした。
 そのレコード部門は、
「私は、音楽が好きで好きでたまらない、趣味が高じて職業になった。」
こういう熱心な人が舵をとるのがベストなのですが、素人が、生半可な仕入れでこれを行なうと、デッドストックの山となる怖さがあります。

 昭和40年代から仕入れや商品管理を一手に引き受けていたレコード課・課長の高良一(たからはじめ)君は、大量のLPをいっぺんに仕入れて数日で完売させる大胆さ、また直後の追加発注はたったの数枚という堅実さ。ところが、後でこれが彼のつかんだ適正なペースであったと知り、折にふれては感心したものです。
 その40年以上続けてきたレコード部門から撤退するということは大変な決断が必要でした。ち密な在庫管理を必要とする部門ですので、相当優秀なスタッフでないと務まりません。
 ここで考え直したのは、
「大手のレコードは他所でも扱えるが、奄美の音楽は我が社がやらねばならないのだ」
という、強い使命感でした。
 思い切って、島唄、新民謡、地元アーティストの作品に絞り込み、現在に至っている次第です。
名瀬市内では、高良一君の経営するサウンズパル、陣内(じんのうち)電器、ブックス十番館プラスワン、TUTAYA名瀬店などで専門的にCDを扱っています。