セントラル楽器の主力商品のひとつであったLPレコードから、【CD】(コンパクトディスク)に移行し始めた時期でした。LPとCDを比較すると、後者の方が、音質が優れている、小型で持ち運びに便利、何度聴いても盤が摩耗しないなど利点がいっぱいでした。
メーカーもレコードからCDに移行するという案内を進め、店内から30cmのレコードジャケットを撤去し、半分以下の12cmのCDに切り替えてゆきましたが、新しい商品に慣れていないせいか、これらはいかにも小さく、そして寂しく感じられました。
「これからは、CDの時代だからCDプレーヤーをたくさん販売して普及に努めよう。」
などと全社に号令をかけました。が、ひとつだけ困った問題がありました。それは、島唄です。
当時の島唄は、レコードとカセットテープでの販売を行なっていましたが、その愛好者は圧倒的に年配の方でしたから、今後、CDで商品を出しても彼らは、それに対応できるだろうか?という懸念でした。
ようやく、当社初のCDが市場にお目見えしたのは、それから7年後の平成3年7月に発売した当原ミツヨさんの【野茶坊抒情】からでした。
ただし、市場の様子がいまひとつつかめなかったので製品はカセットテープとCDの両方を制作しました。当初はテープの方が売れ行きが良く、その後、徐々にCDへと変わってゆくのですが、この当原製品は、島唄ファンのCDプレーヤー普及状態を知るバロメーターになりました。




