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唄者・当原ミツヨさん

 当原(とうはら)ミツヨさんの島唄録音は、平成元年の日本一からファンの待ちに待ったものでした。録音の声かけは早かったのですが、当原さんご自身が
「納得のいく唄が歌えるように練習をしたいので時間を下さい」
と、おっしゃっていましたが、ついに、この年、3月から池田嘉成(よしなり)さんの三味線・囃子で録音を行いました。今回から最新のDAT(デジタルオーディオテープ)を使っての録音でしたからよりご満足いただけるものになったのではないかと思います。

 作品に触れますと、当原さんは北大島の唄者ですが、この時にあえて豊年節という南大島の唄者を歌いました。北大島の請けくま慢女とは異名同曲ですが、前者はアップテンポで歌われ、豊年節の明るい作風は、当原さんにぴったりでした。

 7月27日に奄美サンプラザホテルで当原ミツヨさんと貴島康男君の製品の完成祝賀会を行ないました。当原さんは、カセットテープの他に、当社初のCDとビデオテープを同時発売しました。なお、この時に制作したビデオテープは完売しました。

唄者・貴島康男君

ファイル 90-2.jpg 平成2年に初めて貴島康男(きじまやすお)君を見た時、まだくりくり頭の中学生の坊やでしたから、その可愛らしさから、幼い唄声を予想していました。しかし、彼が歌い始めると奄美文化センターのホールに
「ほうっ。」
とため息が漏れたのです。群島内最大規模の島唄イベント・奄美民謡大賞での出来事でした。

 唄にもまして彼のその美声! この瞬間、奄美は島唄の至宝を手に入れたのでした。その時は、島唄の登竜門・奄美民謡大賞・大会で制服もダブダブの中学1年生がいきなり少年の部で優秀賞に輝きました。


続きは下記書籍「大人青年」よりどうぞ
大人青年

貴島康男プロフィール

1977年(昭和52年)11月26日生。名瀬出身。血液B型
         建築業・自営
1989年(平成元年)坪山豊さんに島唄を師事。
1991年(平成3年)奄美民謡大賞・新人賞受賞(当時の最年少記録)
2000年(平成12年)野村万之丞氏と共に欧州公演を行う。
2001年(平成13年)KTS主催民謡大会で3年連続青年の部優勝。名人位につく。

【貴島康男あやはぶらの唄CD収録曲】
朝花/黒だんど/ヨイスラ/野茶坊(やちゃぼう)/塩道(しゅみち)長浜/一切(ちゃっきり)朝花/むちゃ加那/らんかん橋
嘉徳(かどく)なべ加那/糸くりかんつめ/綾蝶(あやはぶら)/いそ加那/雨ぐるみ/渡しゃ
行きゅんにゃ加那/徳之島節/行きょうれ/ワイド節
(全19曲)

※貴島康男君の13歳の時に吹き込んだカセットテープは、完売しました。

島唄は教わるものではなく聴いて覚えるものだから、私のことは先生でなく、おじちゃんと呼びなさい。
 その唄者は少年に言った。そして一緒に唄ってくれた。
その時唄ったヨイスラ節をおじちゃんが心から誉めてくれたから、少年はいっぺんに島唄が好きになった。
 それから十年が過ぎ少年は青年になった。
おじちゃんの名は坪山 豊と言う。その時の少年・貴島康男は、坪山の弟子ではなく島唄でむすばれた息子なのだ。
二人の関係は今もあの日のままだ。

ファイル 90-1.jpg
前列右の三線を持っている方が坪山豊さん、そのお隣の坊やが小学生の頃の貴島康男君です。

貴島君は、今や島唄だけでなくトークも大変楽しくて彼のステージに出かけるのは私の楽しみの一つです。

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