ものごころついた時にはステージに立ち、ただ一心に歌っていた。 歌うことが好きだった。 十余年の間 無心に歌い続け、そして十七歳の時に、祖父との二人三脚で記念になる賞を手中にした。 「奄美民謡大賞新人賞」その後、新しい土地で新しい歌の芽を育むためにこの美しい歌声は故郷を旅立っていった。 彼女がいつか根づくであろう場所にまた新しい故郷唄(しまうた)が花ひらく。 アンナファンは、密かにその日を待ちわびる。