本場奄美のご当地ソング

島唄の「シマ」は、集落という意味で、ご当地ソングの事です。
集落ごとに言葉が微妙にちがいます。

「あなた」という人称は、地域によりナンとかウラと呼ばれます。
元唄でナンと歌っても、ウラと呼ぶ地域ではウラと変えて歌います。

最近聞いた嬉しいお話
「行きゅんにゃ加那の歌詞の♪阿母(あんま)と慈父(じゅう)♪という箇所を、徳之島の人が♪阿母(あま)と慈父(あじゃ)♪と歌っていた」と聞きました。なるほど、なるほど。
奄美大島の歌詞を見事に地域の歌にしていたということです。

細かい変更を繰り返して歌詞は序々に変わってゆきますし、シマからシマへ伝言ゲームのごとく変化して伝播してゆきます。

そうした島唄が巡り巡ってお里帰りするとその絶妙の変化に聴衆はまた感動するのです。
そして、また味付けして送り出す・・・。

島唄って生きているんだナァ!

今風に言えばリサイクル・・・かな?

そういえば、「ワイド節」も築地サンがカサン(北大島)節で、坪山サンがヒギャ(南大島)節で歌っているのですよ。
どこが、どのように違うのか調べてみてはいかが・・・?

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