唄は半学

奄美の格言をおひとつ・・・

「物の知り果てや無ねん」=知るという事に終わりは無い。

奄美の格言は短い中にも真理が宿っている!
そのエキスは、島唄に満載されているため、昔から「唄は半学」とも言われていて、島唄を演(や)ることは人生の半分を学んだに等しい・・・という事だ。

島唄のテーマは、男女の愛・人生訓・物産PR・名所PR・実話の物語、などさまざま。

そこには、先人の知恵や人生観が短いフレーズで表現されている。

◎糸は切れても結べるが、人の縁が切れたらそれっきり。 (糸くり節)
◎万難を排してこの場にお越しくださった方々には真実がある。(朝花節)
◎時節は必ず巡ってくるから気にかけていなさい。(共通歌詞)
◎旅に出た人は暦を読んで待つが、あの世へ旅立った人は何を読んで待てばいいのだろう?(共通歌詞)
◎物言わぬ枕よ、私とあの人との仲は内証だよ。(枕節)
◎故郷は無い。夫のそれが妻の故郷だ。(一切朝花節)
◎若さと美貌に惹かれて、童妻にはしったあなた、その若さがかげりはじめたら私を思い出してください(花染め節)

こころ癒せる言霊を満載!
喜びと悲しみが織りなす人間模様。
涙かれるまでここにいるといい。
島唄が聴こえたらそこは奄美になるのだから・・・

<奄美島唄コラム | 島唄は生きている>