盗まれた島唄

ジャックフィーニーのSF小説「盗まれた街」というタイトルに「ん?」と思ったものでした。
「街が盗めるものなのか?・・・と」

しかして、唄は、盗めるものです。
以下は、里アンナさんのおじいさんから聞いた話。

昔々、まだ娯楽も少なかった時代、隣の集落で島唄の会があると知ると唄好き仲間でこぞって聴きに行った。
もちろん、唄をパクるためだ。
歌い手も、「オレの唄を盗みに来たナ」というわけで、聴き取りにくい歌い方をする。

また、なぜか昔は聴き取りにくい唄が良い唄だ、なんて言われていたそうですが、コピーガード付きだったのですネ。

耳ロクオンなので帰る道々友人と、「あの歌詞はああだろう、こうだよね」と、チェックしあう。
伝言ゲームみたいなもので、歌詞は少しづつ変化してゆき、いつしか別の歌詞になってしまう。

A村からB村、C村と唄は渡り歩き、里帰りした時には、A村の人たちは、「すばらしい、どこの詩人の作だ???」と感動するんだろーな、きっと。
盗まれてもグレードアップして戻ってくるのがグッドですねえ、島唄ワールドでは・・・。

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