私的・世界征服論

「世界征服っっ!」
現実感に乏しいこの単語は、今や漫画の中にすら出て来ません。

この言葉を真面目にのたまえば、「大丈夫?」と、額に手を当てられそうですが、確かにさわると熱がありました。
作戦は、こうです。

1.出・奄美
まず、幼児から中学生までの子供達と還暦以上の方々を残して、働き盛りの私達は全員、シマを出て行きます。
シマに戻るのは還暦になってからです。

しっかり働いてシマに仕送りしましょう。
さて、ずいぶん島内がすっきりしましたネ。
かくして、奄美は老人と子供の島をセールスポイントにします。

2.里親制度
さて、次に全世界に向けて「奄美の里親制度」を発信します。
シマ全体でホームステイを実施するのです。
里親は、還暦以上の人達で、子供たちは彼らに育てていただくのです。

伝統を身に付けさせるには、指導者は年配の方々が1番っ!
礼儀作法やシマの文化や行事などを徹底的に身につけさすのです。
ききわけのない子は、もちろん、ガッパ(ゲンコツ)です。

この際、島唄とサンシンの弾き歌いは必修ですね。
英語なども話せるようにしましょう。

こうして、世界中で通用する、礼儀正しく芸達者な国際人の育成アイランドを構築し、奄美ファンになった子供達を別れ涙で送り出します。

3.
結果、北極から南極まで、地球は奄美の心を理解する人々で覆われることになるのです。
アメリカ系とか、アフリカ系アマミンチュが出現し、それはそれはにぎやかなものです。

そんな彼らの聖地は奄美のシマジマとなり、盆と正月には、東シナ海の島々に「ウガミンショ~ラン」を合言葉に世界中からアマミンチュが集まって来るのです。

地球上のいたる所にAMAMIのSHIMAUTAが流れ、「オー・マイガー!」の代わりに「ハゲー、バードー」の感嘆詞が使われるのです。

当然、国際会議は、朝花の斉唱で始まり、おひらきの六調はノリノリさー。
この時、文化的世界征服完成!
国歌は、ワイド節にしようねー。

<奄美島唄コラム | イチローは島ん人だ!>