何処の天体の言葉?

何ダ、コレハ! マルデ英語ジャアナイカ?
コレガ本当ニ日本デ、奄美デ使ワレテイル言葉ナノカ?

■島ぐち大会の主旨

昭和55年にはじまったこの「島ぐち大会」は、わが国古代語を彷彿させると言われながら急速度で消滅への道をたどっている奄美諸島の島ぐち(方言)を、保存・育成・伝承していくという主旨で運営しています。

■島ぐち

ケンムン(奄美の妖怪)の話
昔の暮らし・教訓・漫談・涙あり、笑いあり
言葉の面白さを味わえる奄美ワールドだ!

他愛もない話が生き生きとよみがえって観客を笑いの渦に巻き込むのは、言葉に味があるから、愛があるから、何より私たちのシマの言葉だから・・・・・。

■制作裏話

多くのカセットテープやCDを制作してきましたが、こんなにもエネルギーを費やした製品は、後にも先にも「島ぐち発表大会」をおいて他にありません。

聴き慣れない言語を、名瀬市、瀬戸内町、徳之島町、伊仙町と奄美の広範囲にわたって村の古老や同出身者に尋ね歩きました。

20年以上も昔の話を収録するケースもあり、当時の語り手が鬼籍に入っていてなかなか進行しない毎日でした。

脈絡のなかった言葉が少しづつ修正されストーリーが完成しました。

翻訳した内容は、物理的に既成の歌詞カード仕様は不可能でしたので生徒手帳サイズの翻訳本をカセットテープとは別に制作したのです。
80ページの大作になってしまいました。

奄美でも若者たちに方言を聴かせてもほとんど理解できません。
しかし、翻訳本を読ませながら島ぐちのカセットテープを聴いてもらったら全員大笑いをしたのです。

島唄企画室長は、内心「やった!」と感激!
平均80ページの翻訳本は、最高のガイドブックでした。
文化交流の少ない土地柄だからこそわが国の古代語が残っていたといえるのです。

☆奄美では「妻」を「トゥジ」と言いますが、古語辞典には「刀自」と記載されていて呼び方、意味は同じです。
共通点の多さに嬉しくなってしまいます。

タイムスリップしたように、平安のみやびが感じられる事でしょう。

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